2011-03-25

震災のための祈り

東北地方太平洋沖地震(東北関東大震災・東日本大震災)の発生から2週間。
日を追うごとに被害の大きさが明らかとなり、報道に唖然としつつ、地震、津波、そして原発の脅威を改めて実感する毎日です。

私たちはこのような現実に直面し、“何かしなければ”と、心を揺り動かされますが、実際に今の私たちに支援できることは限られているようです。
今、キリスト者として忘れてはならないのは、「祈りによる支援」ではないでしょうか。
私たちは何か問題にぶつかった時に、「何かしなければ」という思いに駆られ、身体を動かしていきます。そんな時、「祈り」は、一見、意味のないことのように思えるかもしれません。
(もっと具体的に、形になる支援をする必要があるとお叱りを受けるかもしれません)

しかし、こんな時だからこそ、神にすべてを委ねて、祈りを合わせる必要があるのではないでしょうか。

今回、お祈りの言葉として、イエズス会司祭である英 隆一郎 師のお祈りを掲載いたします。
決まった形はありません。それぞれの方法で、祈っていただければけっこうです。その祈りは、復興と慰めの大きな力となります。
共に祈りを合わせましょう。


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全能永遠の神よ、
今、日本は大きな災害の危機に瀕しています。
今こそ、私たちにあわれみの目を注いでください。
私たちに信頼・平安・勇気をお与えください。

特に被災された方々をお守りください。
亡くなった方々の魂を天国へと受け入れてください。
さらに原発の損傷から来る被害が拡大していますが、
これが最小限に収まるように特別の恵みをお与えください。
復旧活動に直接たずさわっている方々に
特に危機を乗り越える力と恵みをお与えください。

私たちは罪深い者ですが、私たちの罪を悔い改めつつ、
あなたの限りない愛に信頼します。
主よ、ひれ伏してお願いします。
主イエスのみ名によって。
アーメン。


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Urakami

2011-03-20

【研修報告】 復活日前夜の黙想と祈り

先日、雑誌「礼拝と音楽」の企画で、「復活日前夜の黙想と祈り」(「礼拝と音楽 No.148」号掲載)を共に守る礼拝が、大阪で執り行われたため参加してきました。

城之橋教会でも、昔は「復活徹夜祭(Easter Vigil)」を守っていたようですが、もう長い間行われておらず、教会員の高齢化などの問題もあって、なかなか再開できない状態になっています。

今年も、立派なパスカル・キャンドル(イースター・キャンドル)が届いたのに、今年もまた1人で、ロウソクの祝福だけの礼拝になりそうです。


復活徹夜祭は、「復活の聖なる徹夜祭」とか「イースター・ヴィジル」と呼ばれる礼拝で、聖土曜日の夜~イースターの明け方に行われる礼拝です。
礼拝は、<光の礼拝><ことばの祭儀><入信式><聖餐>から構成されており、主イエスのご受難から復活に至る出来事をたどる、ダイナミックで、とても美しい礼拝です。

今回の礼拝は、吉田雅人先生、小栗 献先生、水野隆一先生の共同司式によって行われ、それぞれの先生方の色も滲み出た、とても良いものになりました。(礼拝の善し悪しを言うのも微妙ですが…)
主イエスの受難から復活に渡る、いくつもの預言の言葉、そして「イエスは死の力に打ち勝ち、真に復活された」と語る福音朗読。
福井に来る前は、当たり前のように毎年味わってきた典礼を、当時と同じ思いで味わうことができ、本当に嬉しかったです。

また、ちょうど、この礼拝の6日前に東北地方太平洋沖地震が起こったこともあり、礼拝の中でも、「とりなしの祈り」の中で、共に祈りました。




主の復活日前夜の礼拝のモデルケースとしてだけでなく、この礼拝を通して共に祈りを合わせ、それぞれが遣わされている現場に帰っていくことができ、本当の意味での礼拝になったと感じました。


今後も、このような機会がもたれることを、楽しみにしています。
雑誌「礼拝と音楽」の編集部の皆さまと、このような企画を実現してくださった方々に感謝です。




Urakami

2011-03-12

皆さん無事ですか??

3月11日午後2時46分、マグニチュード8.8を記録する地震が、東北地方太平洋沖で発生しました。
福井も震度3でしたが、結構長い間、ゆ~らゆ~らと不気味に揺れました。
一瞬、めまいがしていると思いました。

日本キリスト教団の教会の状況、牧師の安否は、次のページで最新情報を確認することができます。
ご確認ください。

エマオ-交わりの場
http://www.uccj.jp/emmaus/09plaza/plaza.cgi?

【東北地方太平洋沖地震関連情報】
http://www.douhoku.org/

あと、大阪教区がまとめた情報(3/12、19時現在)も手元に届きました。
必要ある方はご連絡ください。

それでも、まだまだ連絡がつかない教会が多いようです。
ついさっき、仙台の教会に連絡をしたら、やっと電気が復旧したとのことでした。

今日一日だけでも、地震の大きな被害の様子が見えてきました。
亡くなった方、行方不明の方、まだ多くいらっしゃるようです。
主の憐れみと慰めがありますよう、祈ります。


Urakami

2011-03-11

一足お先にイースター

今日は、幼稚園のイースター礼拝でした。
イースター(Easter)とは、キリスト教の大祭の一つで、クリスマスよりも歴史的には古いものです。
十字架の上で死に、墓に葬られたイエスさまが、復活したことを記念する日として、教会では代々受け継がれてきました。

この祝日は、春分の日が基礎になっているため、3月下旬になったり4月下旬になったりと、毎年日にちが変わってきます。
今年は、4月24日(日)にあたります。


一か月早いイースターです。
ちょうどこの時期、卒園式や入園式に重なってしまうため、幼稚園の子ども達と一緒に祝うことができない年もありました。
という訳で、今年から卒園式前の合同礼拝と固定しました。

せっかく、イースターの準備をするレント(四旬節)のシーズンを一緒に歩んできたのに、イースターの日には年長さん(つばめ組)がいないなんて、寂しいですからね。

本当にいい礼拝をまもることができました。
それも、今年は間に合わないと思っていた、パスカルキャンドルも、礼拝直前に届くと言う奇跡まで起こって、2011年のパスカルキャンドルに火を灯して、祝うことができました。
子ども達の様子を見ていた天使たちが働いてくれたのかな?
子ども達の様子は、幼稚園のホームページを見てください。(http://www.jonohashi.ed.jp/

年長さんはこの礼拝が、最後の合同礼拝になりました。次週は、卒園式です。
一緒に礼拝をまもってきた年長さんが、これからどんな道を歩んでいくのか楽しみです。


Urakami

2011-03-10

雪景色の母校

“牧師”を養成する学校は、日本国内にも数えきれないほどありますが、城之橋教会では、代々、関西学院大学で修練した牧師が着任しています。
(もちろん、私の母校も関西学院大学です。)

先日、学校に行った際、珍しい光景を目にすることができたので、皆さんにご紹介したいと思います。


雪が積もった関学です。
福井に住んでいると、何の違和感もない出来事ですが、地元(兵庫県西宮市)の人にとっては、とても珍しい光景でした♪
福井でさんざん雪かきをしてきたのに、嬉しくなって、写真を何枚もとってしまいました。

下の写真は神学部の校舎です。



こうして見ると、やはりボーリズによる建築は美しいですね。
1929年(昭和4年)からこの姿のまま多くの牧師を輩出しています。
学生時代は、夏は暑いし、冬は寒いと、文句ばかり言っていました。
けれども青春時代にこのような趣のある学び舎で修練期間を過ごすことができたのは、自分にとっても、とても大切なことのようだったと思います。


Urakami


2011-03-09

灰の水曜日

今日は、「灰の水曜日」を迎え、教会では礼拝の時をまもりました。
読んで字のごとく、「灰」を使った礼拝です。


イエス様がいたころのユダヤの習慣として、祈る時には灰を頭からかぶらないといけないというものがありました。
「灰」は、自分自身の反省と悔い改めを現すしるしだったのですね♪
思えば最近、灰を日常生活の中で目にする機会はほとんどありませんね。
薪でお風呂をたいていた時代には、山のようにあったようですが。。。

この礼拝では、昨年の「棕櫚の主日」という礼拝の時に、配った棕櫚の枝(葉?)を持ち寄って、礼拝の中で焼いて灰にします。



一年もたてば、乾燥して燃えやすくなると思いきや、今年の棕櫚は、なかなか火が広がらず、礼拝中焦りました。
皆、額に灰で十字架(✚)のしるしを受け、イースター(イエスさまの復活日)までの準備の期節にはいります。

イースターまであと一月。
今から少しずつ準備していきます。



Urakami

2011-03-02

【幼稚園】 3月の聖句

城之橋幼稚園 3月の聖句の紹介♪


「あなたたちは、わたしの宝。(出エジプト19:5)」

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19:3 モーセが神のもとに登って行くと、山から主は彼に語りかけて言われた。「ヤコブの家にこのように語り、イスラエルの人々に告げなさい。
19:4 あなたたちは見た。わたしがエジプト人にしたこと。また、あなたたちを鷲の翼に乗せて、わたしのもとに連れて来たことを。
19:5 今、もしわたしの声に聞き従い、わたしの契約を守るならば、あなたたちはすべての民の間にあって、わたしの宝となる。世界はすべてわたしのものである。

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この出エジプト記は、 “モーセ”という人物から始まります。
 彼はユダヤ人でしたが、かつてエジプトの王(ファラオ)の息子として育てられ、後には、それまで奴隷とされたいたユダヤ人を、約束の地カナン(現、イスラエル)へと脱出させました。
(映画「十戒」などを見た方もいらっしゃるかと思います)
 今月の聖書の言葉は、私たちにとって、神さまとの約束の言葉です。神さまが私たちのことを、ほかの何物でもない「宝物」であると語られました。それは、子ども達もそうですし、大人も同じです。みな同じように「神のたから」です。
 
“自分の”子ども。“自分の”モノ。“自分の… 自分の…  ”
と、思っていると、私たちの目は少しずつ濁っていきます。
「あなたたちは神さまの宝」
神さまの宝物を預かっています。神さまの宝を預かる者として、共に何ができるのかを考えていきましょう。

3月も神さまに祝され、恵まれた時となるよう祈ります。


Urakami