2011-11-01

【幼稚園】 11月の聖句

秋も深まり、肌寒い日が増えてきました。
しかし、子ども達は元気いっぱいです。
芸術の秋、食欲の秋、スポーツの秋。様々な新しい秋に挑戦しています。


「万事が益となるように共に働くということを、私たちは知っています。(ローマ8:28)」

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 24 わたしたちは、このような希望によって救われているのです。見えるものに対する希望は希望ではありません。現に見ているものをだれがなお望むでしょうか。
 28 神を愛する者たち、つまり、御計画に従って召された者たちには、万事が益となるように共に働くということを、わたしたちは知っています。



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 89歳で召されたミケランジェロという芸術家は祈りの人でした。死の直前まで、ピエタ(キリストの死を嘆く聖母たち)の像を彫り続けました。その生涯の中で幾つも作られたピエタ像をたどっていくと、晩年が近づくにつれて、次第にその構図が簡単になっていったようです。彼が最後に仕上げた『ロンダニーニのピエタ』は、イエスとその母マリアの二人だけが寄り添うようにして立ち、その素朴で簡単な構図からは、もはや凄絶という形容詞しか思い浮かばないような強烈な印象を受けます。その解説を読むと、「その、ひと鑿(のみ)、ひと鑿が、祈りであった」と記されていました。

 子ども達と過ごす日々の中で、私たちは様々な出来事に出合います。思い出しただけでも笑みがこぼれるようなこともありますし、眉間にしわがよるようなこともあります。中には、背筋が凍るようなこともありました。しかし、その一つ一つは、多くの人たちや子ども達、そして神さまの「まなざし」と「祈り」によって支えられ、すべてが「良い道(益)」へと導かれていることも、私たちは経験しています。
ロンダニーニのピエタ
園児との出会いも本当に大きなものであると思います。私たちの言葉がけ、行動の中の一つ一つは「祈り」です。子ども達が、これから生きていくための「祈り」です。キリスト教保育の根底にはこのような祈りがあります。

11月も神さまに祝され、恵まれた時となるよう祈ります。




Urakami

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